M・K
2004年入社 サービス管理責任者(主任) 花園大学 社会福祉学部社会福祉学科
私が福祉という言葉を意識したきっかけは、阪神淡路大震災でのボランティア活動でした。自分自身も被災者として困難な状況に直面しましたが、その中で人と人とが助け合う大切さを深く実感しました。そして、不安や悲しみに沈む方々に少しでも笑顔を取り戻してほしいという思いが芽生えました。
当初は児童養護施設を志望していましたため、障がい者支援の現場に配属されることには大きな不安がありました。ところが、実際にアルバイトとしてご利用者と関わる中で、それまで抱いていたイメージは一変しました。障がいのあるご利用者の方々は多くの支援を必要としながらも、明るく元気に日々を楽しみ、全力で人生を歩んでいる姿がそこにありました。「行きたい場所に行く」「好きなものを手に入れる」といった願いは、私たちと何ら変わることのないごく自然なもの。そのことに気づかされたとき、いつしか私はご利用者の隣で、一緒に笑いあっていました。
現在の仕事は、主任として職員の指導や育成に携わることから始まり、ご利用者の生活をより良くするため、行政や支援学校、地域の事業所、相談員と連携し、カンファレンスを行ったりします。
また私はデイサービスのリーダーも兼務しており、ご利用者やご家族と直接関わる機会を大切にしています。毎日、ご利用者の方々と会話や関わりを楽しみ、新鮮なリアクションや表情に触れることで、こちらまで元気をもらっています。
「失敗を歓迎する学びの文化」
チャレンジを奨励し、失敗から成長できる文化があります。初めてでも安心して挑戦できる場で、一歩ずつプロフェッショナルに近づけます。
「個性を活かすオーダーメイド支援」
一律のマニュアルではなく、利用者一人ひとりに合った支援を創造する。それが当法人の理念でもある”ご利用者がかがやくために”です。あなた自身の個性も大切にします。
夜勤中、深夜3時頃に見回りをしていると、突然エレベーターが動き出しました。ドアが開くのを恐る恐る見守っていると、なんと本来寝ているはずのご利用者がエレベーターの中で立っていたんです。驚きすぎて一瞬固まりましたが、後で冷静になって思うと、その出来事はこの仕事をしていて、いや、人生の中でもベスト3に入るくらいびっくりした出来事でした。言葉にならない変な声を出した後は、もちろんそのご利用者を居室までお連れし、寝ていただきました。